アアオイイエウウ

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    爆笑問題のニッポンの教養 ヒトはなぜ死ぬのか / 田沼靖一 × 爆笑問題

    爆笑問題のニッポンの教養 ヒトはなぜ死ぬのか? 生化学 (爆笑問題のニッポンの教養 5)爆笑問題のニッポンの教養 ヒトはなぜ死ぬのか? 生化学 (爆笑問題のニッポンの教養 5)
    (2007/10/31)
    太田 光  田中 裕二

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    全体として生化学的な説明が多いので、
    生化学や薬学に疎い人であれば興味深く読めるのかもしれないが、
    ある程度精通している人間にとっては退屈な内容になってしまっている。

    また、ところどころに挿入されているコラムのような記事には、
    不正確な表現や不正確な内容がかなり目立ち、
    素人が書いたものであることが窺われた。
    対談の中でも不適格な内容がところどころあり、
    学問書としての質が劣化してしまっている。

    加えて、肝心な太田のトークも、
    「死」という深みのあるテーマの割には浅い内容に留まっていて、
    やはり科学の方面には疎いのだろうか、
    教授との会話もイマイチ噛み合っていない。

    学問の垣根を取り払うことを太田は目指してはいるが、
    こと理系の分野になると、どうしても対談が盛り上がらないような印象を受ける。
    門外漢の分野にアプローチする試みはとても高く評価できるが、
    本書を高く評価することは、やはりできないだろう。


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    ヒトクイマジカル / 西尾維新

    ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)
    (2003/07)
    西尾 維新take

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    戯言シリーズの第5弾、6冊目。

    今回は推理小説という性格は比較的薄く、
    笑いありバトルありで、ライトノベルとしての性格が色濃い。

    葵井巫女子(クビシメロマンチスト)、
    紫木一姫(クビツリハイスクール)、
    春日井春日(サイコロジカル)などのキャラが再登場して、
    彼女らの個性的なキャラクターのおかげで、
    笑いの要素が他のシリーズよりも格段に多くなっている。

    後半では戯言シリーズの最終章であるネコソギラジカルに繋がるような伏線も現れ始め、
    今までのシリーズを完結に導くような位置付けになっている。

    事件が起きた時の衝撃は、戯言シリーズ中最大とも言えるほどで、
    解決編も今までのシリーズとは趣が異なる。

    また、主人公の人間的な感情が露見するのも、
    今作の大きな魅力の一つ。

    変化球のような作品ではあるが、
    さすがは西尾維新、面白さのキレ味は相変わらず鋭い。


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    冷たい密室と博士たち / 森博嗣

    冷たい密室と博士たち (講談社文庫)冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
    (1999/03)
    森 博嗣

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    トリックに関しての仮説の設定から、
    その仮説に対する矛盾点の指摘など、
    仮説の細部に至るまで論理が適用されていて、
    物語全体が非常に細密な論理で構築されている。

    緻密な構成でありながら、
    わかりやすさと腑に落ちる感覚を与えてくれる内容であり、
    推理小説としてレベルが高く、確かな読み応えがある。

    また、よくありがちな推理小説のように、
    ちょっとした思いつきで、パッとトリックが解明されるような浅はかさがなく、
    思考に思考を重ねて、理によって推し量るという推理の味わい深さが感じられる。

    ただし「すべてがFになる」と比較してしまうと、
    どうしてもこの小説は見劣りしてしまう。
    あの作品はあまりにも秀逸過ぎた。
    そういった先入観を排せば、
    この作品はまさに推理小説の王道と評して差し支えないだろう。


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    13歳からの論理ノート / 小野田博一

    13歳からの論理ノート13歳からの論理ノート
    (2006/09/21)
    小野田 博一

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    13歳からの論理ノート。
    論理をこれほど平易に解説する本はないだろう。

    例題が多いので、流さずに考えながら読むことができ、
    文量も非常に少ないので、挫折することなくさらっと読める。

    特に、P62,63の「論理のキズ・欠陥」の項は秀逸で、
    よくある論理の間違いについてよくまとめられている。

    ex.少ない例から一般化を行っている、
    結論を支えるのに不適切な統計値を基にしている、
    見落とすべきでない可能性を見落としている、
    意見そのものをアタックしていない、
    用語を曖昧な意味のまま使っている、
    原因でないことを原因と見ている、
    「その件のエキスパートでない人」の意見を土台にしている、など。

    しかし、全体としては、不適当な説明が多かったのがだいぶ気になった。
    そのうちの1つとして、論理と感覚が明確に区別できていないところが挙げられる。
    「妥当だ」という感覚は、論理だけでなく、
    言語の意味論や、心理学、認知科学など様々な要素が複雑に絡みあった結果であるので、
    もう少し厳密に、記号論理的なアプローチを著者は試みるべきだったかもしれない。

    また、論理至上主義がしばしば非形式的誤謬に陥るという認識も捨象してはならないはずだった。
    非形式誤謬とは、論理構造は正しいけれど、前提が正しくないため、
    全体として間違った推論になる、という種類の間違い方。
    さらに日常生活や社会生活の中では、
    論理ではなく感情が思考やコミュニケーションの大きな阻害要因になることも忘れてはならない。
    などなど、そのような警句があとがきなどにほしい、と個人的には思ってしまう。

    あとがきでは、論理思考について完全な理解を得たことだろう、という記述があるが、
    それはとてつもない間違いである。
    論理の世界はこれほど簡単なものではない。
    この本はあくまで入門書程度のものであり、
    論理の深淵には到達していない。

    などなど、細かく見ると批判も多くなってしまうが、
    「13歳から」が対象であるならば、目を瞑ってもいいのかもしれない。
    ざっくりと読めば非常にためになる。
    大人でもこの本に感銘を受ける人間は大勢いるだろう。

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    世界は分けてもわからない / 福岡伸一

    世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
    (2009/07/17)
    福岡伸一

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    福岡伸一の「世界は分けてもわからない」。
    ここまで分かりやすい科学本は非常に稀であり、
    ここまで詩的な科学本もまた稀有である。

    視線を感じるメカニズム、保存料としてのソルビン酸、
    ES細胞のロジック、細胞の死など、
    科学の中でも我々にとって身近なトピックスを挙げて、
    平易な表現と擬人化によってわかりやすく解説している。

    さらに、最も希少な必須アミノ酸とコナン・ドイルの踊る人形や
    ヴィットーレ・カルパッチョの「コルティジャーネ」と「ラグーンのハンティング」を題材とし、
    科学という分けられた世界だけではなく、
    文学や芸術といった要素を融合させることにより、
    まさに福岡伸一ワールドと言えるような世界を構築している。

    また、境界の向こう側とこちら側、空耳・空目など、
    認識学的なアプローチも試みており、
    本来分かれていないはずの世界を我々が分け隔てて認識していることにより、
    様々な誤謬や錯誤が生じることを浮き彫りにしている。

    そして、本書の主題とも言えるテーマが、
    第8章からエピローグにかけての
    マーク・スペクターとガン細胞のリン酸化カスケードにまつわる話題。

    1つの分子は様々な分子に作用し様々な分子によって調節される。
    そして無数の分子で構成される生物。
    分子生物学はまさに生物という全体を分子という部分に分け隔てて考察する学問であるが、
    我々は分け隔てることによって様々なものを見失ってしまう。
    本来は分かれていないはずの世界を見失ってしまう。
    しかし、分け隔てない限り人間は世界を認識することができない。

    分かるようにするためには分けなければならない。
    しかし、分けることによって分からなくなる。
    この矛盾を作者はどう捉え、どうアプローチしていくのか。
    そこも本書の醍醐味の1つかもしれない。

    この本から湧き出る知識の源泉や考察の濁流は、
    知的高揚感という浮力によって我々の心を大きく揺さぶるポテンシャルをもつ。
    この浮力が文系の人間にとっていかなるものであるのかは
    彼らのレビューを参照する他ないだろうが、
    理系の人間にとっては、さらに大きな浮力となって心に強く作用するだろう。
    一読の価値は間違いなくある、と私は思う。


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